災害対策チームの取り組み
当院では月に1度、災害時における安全確保や初期対応、基礎知識定着のための研修会、防災訓練等についてカンファレンスを行っています。近年ではBCP策定について話し合いを重ねてきました。
BCP(事業継続計画)とは、震災などの緊急時に低下する業務遂行能力を補う、非常時優先業務を開始する為の計画を事前に立てておくことです。医療機関の「BCP」とは、「災害や緊急事態が発生した際に、医療機関がその機能を維持し、患者に必要な医療サービスを提供し続けるための計画」です。そのため、医療機関は事前に様々な対策を講じておくことが求められます。
BCP確立のため、職員の初期行動・院内設備及び医療備品の把握など初期段階についても具体化し、取り組みを行っています。ただ、ひとりひとりが研修時には理解していても時間が経過する事で意識及び記憶の低下、災害は他人事という意識がまだまだ強く、実際に災害が起きた際に行動が伴うかは厳しい状態でもあります。
災害対策チームとして、職員全員の防災や災害時の意識の定着、また有事の際における迅速かつスムーズな『緊急時の初期対応から復旧』を目指しています。

災害時対応に関するQ&A
Q. 災害時の久野病院での対応はどうなるのですか?
A. 近年南海トラフ巨大地震が危惧されています。もし巨大地震が発生した場合、久野病院はどのような対応をするか気になりますよね。
当院では入院患者さまの安全を最優先に考えます。災害時にも治療を継続できるよう患者さまのケアや治療に必要な医療物資等は約1週間程度確保しています。
外来診療については災害時も臨機応変に対応させていただきたいと考えておりますが、入院患者さまの安全確保と治療を優先させていただくことになりますので、外来診療の対応は困難である可能性が考えられます。
近隣の災害対応病院は「神戸市立西神戸医療センター」となります。
災害時は最寄りの救護所を受診していただくようご協力お願いします。
災害後も患者さまの治療を継続できるよう様々な取り組みを行っております。

Q. 病院内で火災があった場合、入院中の患者避難はどうするのですか?
A. 当院の設備としては全ての部屋にスプリンクラーが設置されております。
火災箇所は消火器による初期消火ができなくても、スプリンクラーにより早期に消火されます。ただし、火災の際最も危険とされる煙による一酸化炭素中毒の可能性を考慮し、火元に近い患者さまに関してはベッドごと対角に避難させることを病院のルールとしています。
有事に備え、またそのようなことが起こらないよう、職員一同安全な環境を提供できるよう日々努めております。
面会者さまの避難経路図は病室内に掲示しております。ご確認ください。

防災訓練
当院では有事に備え、年に一度 防災訓練を実施しています。訓練には神戸市消防局 西消防署のご協力のもと実施しています。訓練内容は「煙体験」「粉末消火器体験」「屋内消火栓(散水栓)を使用し放水」を実際に体験します。消火器体験は水を使用した物が多く、実際に火を付け粉末消火器を使用し消火体験を行うことは全国的にも少なく、貴重な体験となりました。
消防署から火災発生時初期対応の三原則として「通報」「初期消火」「避難」の順に行動することが大切とご指導いただきました。初期消火を行い、被害を最小限にとどめることはとても大切ですが、自身の命を守ることが最も大切です。避難する目安は火が背の高さを超えた時だそうです。危険を感じた場合は決して無理をせず消防署の到着を待ちましょう。
どんなに気を付けていても病院も一般家庭も火災の可能性は変わらずあります。有事に備え、日頃から消火器の位置や避難経路等の確認を行いましょう。
煙体験
煙は高い位置に移動するため、低い姿勢で移動することで、煙を吸ってしまう危険を少しでも防ぐことができます。
粉末消火器体験
屋内消火栓(散水栓)体験